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【戴天党の軌跡】ヘリオスの狂気でロマンな野望。漫画【堕天作戦】が面白すぎてもはや神話【後編】オススメ漫画紹介&考察

どうも!

さあ今回は前編の記事の続き、いよいよ後編です。

(↓↓前編はこちら!!)

quotesofthefirstman.hatenablog.com

 

前編後編に分けてまで紹介したい傑作、

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(出典:堕天作戦3巻表紙)

作戦

だてんさくせん

ですが、今回は作中に出てくるゲリラ軍天党を勝手に紹介していきます。

何を隠そう、私はこのチームが大好きなんです笑。

人に紹介する機会が中々ないので、せめてここでやらせてください。

 

注意!この記事は前編を読んでいる人向けです。

大まかな設定の説明は省いているので悪しからず。

 

 

戴天党

人軍、魔軍が争いを続ける中、人と魔人の混合チームというトリッキーな第三勢力、戴天党。

主人公アンダーを狙うならず者集団、初登場時は残虐の限りを尽くす悪の軍団かと思っていました。

党員のとある女なんて一巻のうちに1000人殺しますから笑。

しかし、読んでいくうちにそうではない事が分かります。

実はこの戴天党、ロマンの為に全てをかけて戦う熱い集団だったのです。

彼らの栄光から衰退までを語っていきます。

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(出典:堕天作戦3巻)

 

栄光

魔人コサイタスは物を冷やす能力を見込まれ、王室に呼ばれます。

何かと思えば、与えられたのは王様のアイスクリームを冷やす仕事でした。

キレてもいい案件ですが、コサイタスは何とも思いません。

彼は心さえも冷え切っているのです。

そのまま10年の時が過ぎ、ある不死者に出会います。

名はヘリオス

それ以降コサイタスは彼の相棒として活動を始めます。

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(出典:堕天作戦5巻)

くだらない日々から救い出してくれたヘリオスは彼にとって神様も同然でした。

そこからどんどん仲間を集め、戴天党を結成するに至りますが、この時のメンツがとんでもないです。

 

コサイタス

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(出典:堕天作戦5巻)

強大な吹雪を発生させる技、ゼロ旋風の使い手。

どっかの町で発動したところ、300万人死にました。

 

ヘリオス

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(出典:堕天作戦5巻)

不死者。

唯一ゼロ旋風に耐えられる。

暴力的かつ狂気的な性格だが、どこかカリスマ性のある男。

 

シャクター・オスカー

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(出典:堕天作戦2巻)

チームの司令塔。

軍資金を与えられ、戦争しろと言われた時、多くの人がそのお金で武器や兵を買うのに対し、オスカーはその軍資金を投資で5倍にしちゃう男。

要するに頭が良い。

 

ギョーマン

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(出典:堕天作戦4巻)

本名ナサニエル・ギョーマン。

名前がカッコいい。

通常、魔人は魔術が一つ使えれば良い方とされているのに対し、三つ同時に使えるというチート野郎。

 さらに必殺技、禁忌魔術・三連開放(ハイドマジック・トライセット)を使えば歩くミキサーみたいになります。

 

シバ

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(出典:堕天作戦5巻)

幼少期にコサイタスに助けられ、党員になった魔人。

それゆえ彼に恩を感じている。

空間を削り取る魔法、虚術の使い手。

形成される黒い玉に触れれば体が消えてなくなります。

使いようによれば、不死者をも殺せます。

 

ヘリオス「天を摑む」野望と星型の星の謎を解明する」夢を実現するため。

この最強チームで圧倒的強さを世界に見せつけます。

ところがある日、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不死者ヘリオスの死をきっかけに戴天党は衰退の一歩を辿ることとなります。

 

衰退

コサイタスはヘリオスの死を信じる事が出来なかった。

自分を救ってくれた神、また相棒であるヘリオスが死ぬはずない。

どこかで生きているのではないか。

そう思ったコサイタスはシバに命令します。

 

「不死者を見つけたら私の元へ連れてこい。」

 

コサイタスはどうしてももう一度ヘリオスに会いたかったのです。

そんな中、戴天党は二つの敵軍と同時に戦闘することになります。

片方には三つ同時に魔法が使える殺戮マシーンギョーマン。

片方には黒いボールで敵に風穴開けるアフロ、シバ。

まあ、2人がいれば余裕だろう。

誰もがそう思っていました…

 

 

 

 

 

ギョーマン達が待ち構えるのはダルガパルという敵軍。

敵の情報は魔竜騎兵がいる事と、一人超強い奴がいるという事。

竜には大量の大砲、一人超強い奴にはギョーマン、この2つで対処する。

こういった作戦でした。

 

しかし、そこに現れた竜は従来の空を飛ぶものではありませんでした。

巨大な盾を持った超重装甲の歩く竜だったのです。

分厚い盾により、大砲が全く聞きません。

しかも獣の巨人のように岩をぶん投げてきます。

竜を基点にした立ち回りで、どんどん進撃してくる敵軍。

 

「これは勝てない!!」

 

そう悟ったギョーマンは撤退を命令します。

しかし、今後の戴天党の為に一人超強い奴は倒しておきたい。

そこでギョーマンは自分一人の命を懸けてそいつを堕とすと誓います。

「どんな犠牲を払おうとも、我らは天を摑むのだ!!」

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(出典:堕天作戦4巻)

寿命を削って発動する必殺技、禁忌術を繰り出そうとします。

「禁忌魔術・三連解放(ハイドマジック・トライセット)!!」

 

ピュン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

技を発動しようとした瞬間、ギョーマンは後ろから味方に撃たれ死亡します。

その後、ギョーマンを殺した男はその首を掲げ、敵に寝返るのでした。

 

 

一方シバはというと、

敵軍の優秀な剣術士により、胸に大きな傷を負ってしまいます。

実はこのシバという男、胸の中に「制御脳」と呼ばれるもう一つの脳を持っています。

彼の出生はかなり特殊で、頭にある脳ミソだけでは知能を保てません。

しかし、今回その制御脳にダメージを受けてしまったのです。

ピンチの中、たまたま出くわした主人公アンダーに助けられます。

制御脳の取り替えを提案するアンダー。

しかし、シバはそれを断ります。

その脳が持っている大切な記憶を失いたくなかったのです。

恩人コサイタスの事を思い出すシバ。

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(出典:堕天作戦5巻)

そしてアンダーに戴天党の腕章を渡します。

「生きていれば何だってできる。」

アンダーの言葉に励まされ、シバは行方をくらますのでした。

 

 

一つのミス

こうして二人の主力を同時に失った戴天党。

ここにあったのはたった一つの配置ミスです。

ミスというより、運が悪かったとしか言いようがありません。

もしギョーマンとシバの参戦場所が反対だったら、両方の戦いに勝利していたかもしれなかったのです。

 

馬鹿デカい盾を持った竜。

触れたものすべてを削り取るシバの能力なら容易く攻略できた筈です。

またギョーマンの能力は対人戦で最も効果を発揮します。

相手が剣の達人といえど、少なくともシバよりは相性が良かったでしょう。

こう考えてみると悔やんでなりません笑。

戴天党からして、この2人を失うのは相当なダメージ。

他の軍にも「戴天党は終わりだ。」などとボヤかれてしまいます。

残る主要メンバーも氷の魔人コサイタス司令塔オスカーのみ。

 

地獄献上

弱った戴天党を潰そうと敵軍であるクメルが攻めてきます。

その数なんと2万人。

このままでは潰されます。

そこで出した戴天党の答えは、

 

 

 

 

 

 

 

 

コサイタス1人で迎え撃つ。

 

むちゃくちゃです笑。

 

しかし、コサイタスにはゼロ旋風というかつて300万人を地獄に送った技があります。

「ゼロ旋風の封を解く」と言い放つコサイタス。

ただ、ゼロ旋風は禁忌術なので寿命を削ります。

残り寿命の少ないコサイタスにとって、それは禁断の技。

思わず

「お前まで先に逝くのか?」

と悲しい顔を見せるオスカー。

そして、ついにクメル軍と対峙する時が来ます。

 

 

 

 

 

「星へたどり着く夢は叶わなかった…」

「不死者に会うことも…」

ヘリオスと初めて出会った頃の事を思い出すコサイタス。

防護服を着ます。

「禁忌廃術解放(ロアティック・ロード)」

ゼロ旋風を放ちます。

みるみるうちに枯れてゆく木々。

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(出典:堕天作戦5巻)

その姿はまるでに降り立った宇宙飛行士のよう。

 

終わりに

本っっっ当にロマンチック…

こんなストーリー誰が考えられますか笑?

ここまで重厚な作品、今まで見たことがありません。

 

今回紹介した戴天党

その何よりの魅力は、

彼らが衰退していく儚さだと思います。

傷ついたものに美しさを感じる、破壊の美学というやつです。

 

そして夢を追い続ける彼らの姿を見て、「こんな生き方をするぞ」と私は決心しました。

 

現代で夢を追うのはかなりリスキーです。

 

失敗する可能性も高い。

 

それでも私は夢に生きようと思います。

だって、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きていれば何だってできるでしょう?

 

 

 

 

 

 

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